あらすじ
6月15日(水)12:56~14:56
6月17日(金)15:00~16:50
エピソード
一人の警察官が車の中で練炭自殺をした。その現場に、捜査一課の上層部も臨場していた。普通ではあり得ないシーン。自殺と早々に結論づけて幕引きを図ろうとしている。音無監察官は違和感を感じて捜査に乗り出し、警察官が元警察官のいる印刷所と結託して、1000万円の着服を行なっていたことを知る。内々に処理をしようとする上層部と、自殺と判断された警察官の同期の勝野の意図的な防犯カメラのデータ削除。音無は監察対象に動くが、逆に警視庁の監察官に身柄を拘束されてしまう。監察官の難しい立場がよくわかる。
練炭自殺に見えた警察官の死の裏側には1000万円の着服があった。警察OBの印刷所と組んでの犯行。当然、音無監察官は真相を追い始める。着服した1000万円は、法の目からこぼれ落ちてしまった人達を救おうとしている診療所の存続のための費用だった。正義は見る角度によって変化する。着服した警察官と、その警察官を庇う同期の警察官の正義は診療所の存続の為に致し方なく。だが、監察官の立場ではそれを見過ごす訳にはいかない。しかも、まだ何かありそうな展開。正義の難しさを感じるストーリーでした。
母子家庭の女性の母親が殺害されてしまったが、彼女は母親の花屋再興を目指して働いていた時、個人投資家を名乗る男から声をかけられて、花屋を開業するチャンスに恵まれた。しかし、その男はホームレス。金の出所は?何故、彼女に?YouTuberの川上も花を大量に買っていた。一六は真実に近づいていく、川上が飲酒して勤務し処分を受けていた。8年前の通り魔殺傷事件現場に、川上は非番でいたが何も出来なかった後悔から、酒に溺れYouTuberとして稼ぎ、ホームレスを仲介して殺害された被害者の娘さんに、個人投資家として贖罪の意味で支えていた。警察官と言えども、一人の人間。通り魔に立ち向かう事ができない時もあるだろうが、自分が自分を許せない気持ちも正義感のある人だったからこそ、感じてしまったのだろう。悲しい事件の被害者かもしれない。
町のお巡りさんを忠実に務め上げた人が、一瞬の魔がさしてしまい妻の介護費用の為に、殺害現場からお金を奪ってしまう。人は、瞬間魔がさすことがある悲しい事件。このドラマは、小日向さん演じる一六さんと、兄弟の遠藤憲一さん演じる二六さんの独身同士の、同居生活をコミカルに演出して、監察官の一六さんの情をもって非情になる職務を、冷徹に感じさせずに見せてくれるストーリーが魅力です。警察の中の警察、大変な職務だと感じます。
今回の連続ドラマから四堂副総監の息子がレギュラーに加わって新しい展開が楽しみです。交番を襲撃されて拳銃を奪われて背中を刺された。背中を刺される不名誉、しかしその事件には不都合な裏があった。一六と二六の兄弟、一六の虫嫌いとスコトーマに陥っていませんか!と言う決め台詞。蓑田刑務部長の息子と交番勤務をしていた時、襲撃されて息子を庇った為に背中を刺された真実が明らかになった。警察内部の隠したい真実を暴き出す音無一六、見応えたっぷりでした。
口コミ・感想