あらすじ
エピソード
第20話では、再チャレンジのチャンスをもらった麦田の笑顔が晴れ晴れとして気持ちがいいほどでした。また、田貫専務を説得する石沢課長のロングスパンでの視点に立った言葉の数々には、器の大きさを感じました。また、第21話でも、就職セミナーで、就活の学生に対して石沢課長の「表だけ繕った自分、多少不格好だが本当の自分でいられる職場、どちらで働きたいですか?」の一言はグッときました。そして最終話では、風間部長が社員を招集して「今回の事態は三橋商事始まって以来の緊急事態だ」「何としても我々の手で、このミッションを成功させる」と力説するとスタートから、何事かと興味惹かれました。そのミッションの成功のため、社員一丸となってタイムリミットに間に合わせるためにガンガン仕事をする様子は活気にあふれていて、その熱意が伝わって来るようでした。オチまで見ると、緊張の糸が切れたような脱力を感じますが、心温まります。
最も驚いたのは木下ほうかさんが出演していたことです。「イヤミ課長」でブレイクした木下さんの役どころが「鬼戸部長」という、似たようなキャラクターなのは納得でした。飛ぶ鳥を落とす勢いでスピード出世した石沢課長を、自分を脅かす存在だと思って陥れる展開にはムカッと来ます。何よりも仕事が一番だと思って疑わないモーレツ社員の石沢課長が部下の稲垣のことを自分と同様だと思い、仕事に引きずり回して、結果として全く意図していなかった退職にまで至らしめてしまうのは複雑な気持ちでした。ここに来て初めて自分のことを振り返るような表情の石沢課長が印象的でした。さらに石沢課長の「俺、もう疲れたよ」と風間課長に呟くところも心に刺さりました。
第16話、まさにコメディー作品という展開は、いつもと違って「こんな放送回もあっていいよね」と思えるようでした。特に、石沢課長が麦田と入れ替わったため、彼を演じる反町隆史さんが、若い女子OLを演じると言う、珍しいものを見せてもらったとの新鮮感がありました。第17話では、女心に超鈍感な舟木に「気づけよ!」とツッコミを入れたいくらいでした。それでもニコッとしてチョコレートを舟木に手渡す犬飼の姿に愛おしさ、微笑ましさを感じました。第18話では、いきなり風間部長のセクハラ問題で、何やら不穏な雰囲気でした。しかし、最後には彼がいかに部下たちに信頼されているかが分かって行くインタビューに、風間部長の為人を感じました。話の中だけでしたが、「稲垣」という社員の存在が気になりました。
「定時だから」と仕事をそそくさとあがってしまう高良には、最初は「何だコイツ」というような印象を持っていました。しかし、夢を追うためWワークしていて、石沢課長に背中を押され、退職を決意すると寂しさを感じました。人が去ると言うのは寂しいものです。ですが、何とその後、シナリオ大賞を受賞し、夢を叶えたとの件になり、パッと華やぐようでした。祝勝会の酒の席で、石沢課長は麦田に幼いころの苦労話を吐露したので、「大変だったんだなぁ」と思っていたら、石沢課長が敬愛してやまないプロレスラーのジャイアント剛田の話だったと言うオチには意表を突かれました。
第10話では、石沢課長の男らしい「有給とるのに理由なんていらねぇ」の一言に背中を押され、麦田は思い切って漫画のイベントに行くことにするも、会場に行く途中で石沢課長と若い女性を目にしてしまい、結局はイベントに出席できず「終わった、私の有給」と独り言ちる麦田の姿にはクスッと笑え、非常に共感できる場面でした。日曜日の夕方、翌日の出勤を思い出し、寂しいような憂鬱な気分になるような場面でした。第11話は、何といっても石沢課長の内面の声に笑えました。表面はキリっとしている石沢課長ですが、月末でお財布がピンチと言う麦田、そこにいる犬飼に「めちゃくちゃおごってやりたい、しかし、上司の俺から女性社員2人を誘うのはパワハラ、セクハラになる可能性大、それに上司と一緒だと落ち着いて食えんだろうし」と悩むところはギャップがあって面白かったです。さらに、麦田の先輩の犬飼が「おごってやる」と麦田に言うと、立場を取られた形の石沢課長が「何ぃ~」というような表情を人知れず表すのも笑えました。第12話では、恵比寿課長が面白すぎです。家では邪険にされ、会社では部下が寄り付かない悲しい状況の恵比寿課長ですが、甘味処で目撃した、石沢課長の部下の舟木と仲良くなりたいと思い、自分の中で葛藤するシーンは、まさに恵比寿課長を演じているお笑い芸人・藤井隆を遺憾なく発揮してくれ、とても面白かったです。
今回、とても印象的だったのは第9話です。その中でも恵比寿課長の笑顔がとても印象的でした。自分の担当している営業三課の部下たちには誘ってもらった事のない寂しい恵比寿ですが、麦田が石沢課長のアドバイスにより、恵比寿課長を誘い、甘いものを渡した時の彼の得も言われぬ笑顔には思わず笑ってしまいます。恵比寿課長を演じている藤井隆さんが非常にイイ味を出していると感じます。また、麦田が接待で酔いつぶれてしまった取引才の竹中のためにタクシーを呼んだのに、同僚の高良が乗り込んでしまうと、麦田が心の中で「(呼んだタクシーは)お前のじゃねーよ」とツッコむ場面も笑いを誘いました。また、彼女を演じる福原遥さんの表情にも笑えました。
自分の学歴を笠に着て、部下にイヤミばかり言い、愚痴っているのかと恵比寿課長のことをスタート直後は思っていました。そんな彼の石沢や風間のもとでの新人社員時代のエピソードで明らかになることですが、自分はできない人間だと思い知らされ、当人はショックだろうなぁと思えました。エリートだけにこのショックは大きいと思います。その後は自分の能力を弁えて、彼なりの信念、哲学を持って後輩たちの指導に当たる姿には惹きつけられました。部下への伝え方が下手で、よりついてくれないのは少々心傷みましたが。恵比寿課長も良い人で良かったとの思いでした。それから主人公・麦田は、舟木のフォローもあり、大口案件を契約にまでこぎつけるものの、取引先の田貫常務からキャンセルが入り、次回はどうなってしまうのかと気になりました。
まず、最初の1話は課長の石沢がどういう人かもわからなくて、普段着でこういう上司がいたらいいなと思わせる上司だと思いました。また、主人公の麦田が先輩の舟木に怒られながら頑張るところがいじらしいです。 次の2話は麦田を怒る舟木を石沢はどうなだめたのかは劇中で描かれていませんが、石沢はうまく舟木をなだめたのだと思いました。 最後の3話は取引先で勉強不足だと怒られる麦田をフォローする石沢はかっこよくて、ハーレーダビッドソンに一緒に乗っている女性はきっと石沢の娘さんなのではないかと思いました。
社会人になって1カ月、会社ではまだおどおどしている麦田の様子は初々しくもあり、当時の自分を思い出すようでした。横文字を並べた立て麦田を捲し立てる先輩の舟木に嫌味を感じていましたが、彼ですら「石沢課長を怒らせるなよ」と言う、石沢課長ってどれほどなのかと思っていました。物語が進んで行くと、石沢課長は怖いのではなく、社員がみな、石沢課長の人間性に惚れ込んでいるんだなぁと感じられました。石沢課長に屋上に呼ばれた舟木もその後は麦田の面倒をよく見るようになり、微笑ましかったです。最後には石沢課長が若い女性をハーレーに乗せていたのを目撃してしまった麦田が、大事な商談中にもかかわらず、このことが気になり失態を犯しますが、石沢課長が麦田と一緒に先方に謝りに行くシーンは、理想の上司像だと強く感じました。
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