30年代半ばの中西部の大飢饉を題材に、あからさまにニューディール政策の側に立って、アメリカ農民の詩を謳う、フォードの反骨のリアリズム。J・ダーウェルはアカデミー助演賞、フォードはオスカー監督賞に輝いた。原作はピューリッツァ賞を受賞した、スタインベックの同名小説。殺人容疑で入獄していたトムは仮釈放で4年ぶりに故郷オクラホマの農場に戻るが、小作人として働いていた一家は既に凶作の土地を逃れさったあとだった。叔父の家で家族と再会した彼は、みなで遥かカリフォルニアに行き、職を求めるのだったが……。
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