『いのちの食べかた』で世界的な注目を集めたニコラウス・ゲイハルターが、世界を震撼(しんかん)させたチェルノブイリ原発事故のその後に迫ったドキュメンタリー。チェルノブイリ原子力発電所から4キロの町プリピャチへと足を踏み入れ、立入禁止区域となった同地で生きる人々の姿や言葉をとらえながら、改めて原発事故の恐ろしさを訴え、核エネルギーの在り方を問い掛けていく。ナレーションや音楽を使用しない演出、モノクロの冷たい映像、荒涼としたプリピャチの街並みが、東日本大震災による福島第一原発事故を経験した日本人の胸に重くのしかかってくる。
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