あらすじ
エピソード
口コミ・感想
大映版『大菩薩峠』三部作漸く視聴出来た。 で、今回は「完結編」の感想・・・ ①どちらかと言えば群像劇 市川雷蔵が軸になってるけど、敵討ちの若侍や何度も配役換えて近付く玉緒さんとか何か知らんが若侍を助けてくれる盗人の爺の話も見てて気になる。 ②野暮な事は言わない 「雷蔵の旅費はどこから調達してる?服は?」なんて言わない様に・・・ ③完結編は特に詰め込み過ぎ 色んなエピソードを詰め込んでバラエティ豊かなのはいいけど、とってつけた様な感じは否めない。10話単位のドラマならこれぐらいのエピソード鏤めてもいいと思うが2時間の分数では展開は早いんだけど何か詰め込み過ぎだと思う・・・ ④山本富士子がいない 「お松」役で一部二部の主要キャラなのに、後半終了間近で名前だけ出してるのはなあ・・・まあ他に色んな女優さんが出てるからそっちが眩んでしまうから出さなかったのか、スケジュールが合わなかったのか(多分これ)・・・玉緒さんの方がいい役だからむくれたのか・・・? ⑤エピソード深掘りして欲しかったシーンが多い 詰め込み過ぎなんだけど、そのエピソード自体で味のある役者の場面があって「腕斬られたチンピラ」とか「母子で旅行してて竜之介助けてまるで家族みたいにいい雰囲気」とか「犬つれてる山の男が超人的に強い。槍も使えて若侍翻弄するしジャンプで高い木の上まで飛ぶし・・・何者??」とかいや、もっと掘り下げて欲しかったなあ。 ⑥まだまだ続きそうなラスト 一部二部のラストみたいな感覚。「え!こんな所でおしまいなの!?」なラストは完結編もそうだった。これなら第四部で竜之介助かってても可笑しく無いなあ・・・ ⑦竜之介息子大事にしてるのは救い これは一部二部もそうだけど、女でも殺すけど息子は気に掛けてた。これはいい人(ここだけは)。 全般的に市川雷蔵が謎めいたかっこよさを醸し出してるので女性がチヤホヤ助けてくれて羨ましい。でも中身は辻斬り三昧なので悪党なんだけどね。たま~に人助けするからある意味「上品な仮面ライダー王蛇」な感じがある。 総合的には美術・演技素晴らしい。観て損は絶対無い!寧ろ昨今の温過ぎる時代劇映画ばかり観てないで古典的なこの様な作品をガンガン観るべしと思える作品。まあ・・・ご都合主義は沢山あつけどそこは目を瞑ってくれ。